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英文の読み方 (岩波新書) / 行方 昭夫
2016年09月10日 (土) | 編集 |
英文の読み方 (岩波新書)英文の読み方 (岩波新書)
行方 昭夫

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多読をしているといつも突き当たる、
どうすればもっとちゃんと英語を
読めるようになるのだろう、
という壁。

なにかヒントが得られないだろうか
と読んでみました。

素晴らしい名著だと思います。

実は行方先生の本は、
何度か手にしたことがあったのですが、
最初から引き込まれて、
最後まで読み切れたのはこの本が初めてです。

読んだタイミングも良かったのかもしれません。

なんせ
step1<英文>に慣れる ―まずは多読で腕試し―
「簡単な文章をたくさん読む」
で取り上げられている文章が、
GR6の「高慢と偏見」、「タイム」、
アガサ・クリスティー、シドニー・シェルダンなど。。

確かにこの章の最後の出てきたシェルダンは
読みやすかったですし、
多読を始めて10年以上たっている今の状態からすれば、
まあ簡単な文章と言えるかもしれませんが。。

大学の教養の英語の授業で、
ジェイムズ・ジョイスとか読まなければ
いけなかったことを考えれば、
これくらいは簡単と思わなければ
いかないのかもしれないですけど。。

英語が大の苦手でも、
10年も経てばスタートラインに
立てるってことですね。(汗)

全体を通して、
ターゲットとなる英文に対し、
直訳と丁寧な英文和訳が提示され、
どのようにそのように訳していくのか、
単語、文脈、筋、などポイント押さえて、
丁寧に英文解釈されていきます。

最終的には翻訳までの道筋が示されるのですが、
その翻訳が生き生きとしていること!

翻訳までいかなくても、
英文をきちんと読む、
というのがいかに大変なことで、
でもそれゆえに楽しいものでもある、

けっして簡単ではないけど、
チャレンジしがいのあるものであることが
再認識できたように思います。

以下引用メモ

appearrentlyはappearの派生系だから「~のように見える」「見たところでは」と訳す
p50

こういう微妙な違いについて、説明が詳しいのは[コウビルド英英辞典COBUILD]です。
【evidently】 to show that you think something is true or have been told something is true, but that you are not sure, because you do not have enough information or proof.
p51

・単語には意味の幅があること
・多くの単語は文脈=コンテクストによってはじめて意味が定まること
P62

微妙なニュアンスのずれた「大体の意味」を重ねていくことによって、訳文全体が「ピンぼけ訳」になってしまうのはままあることです。(中略)そこを乗り越えられるどうかが大きな壁なのです。
P63
(「大きな壁」なのだからなかなか乗り越えられないわけですよね!)

面倒でも、本当に1語1語の訳語を吟味しながら、「精読」を重ねていくより他にないのです。
P70

they は「彼ら」だけでなく「それら」でもありうる
p99

意味を取るだけでも大変なのに、隠れた「筆者の心理」や「言外のニュアンス」なんて読み取れるのか・・・と不安、弱気になった方もあるでしょうが、心配要りません。慣れることで、無理が無理でなくなります。大丈夫、保証します。
P115

英文を読む力をのばすための訓練として私が最も重視しているのは「きちんとした訳文が作れる」ということです。
P175

「どうすれば翻訳が上手くなるでしょうか」といった質問を受けることがあります。このような時に私のする助言は地味なものです。つまり「読む、書く、聞く、話す」という英語の4つの技能をしっかり身につけなさい、というのです。
P176

原文をしっかりと理解し、原文の執筆者あるいは作中人物と訳者が一体化したような感覚を味わうためには、シャドウイングに近いことをやります。とにかく、原文を手にしたら、まとまった数行ずつを丸暗記してしまうのです。もちろんこのときには、ただ文字面を暗唱できるようにするというのではなく、細部を読み込みながら、全体を理解できるまで何回も読む中で覚えていきます。そうすることで英語と日本語「1対1」の限られた視点からではなく、全体の流れとリズムの中で、その箇所の本当の「意味」が見えてくるように思います。
P180

どうして私が正確な読みにこだわるのかといえば、せっかく外国語を学ぼうとするのにハウ・ツーだけでは物足りないと思うからです。もっと人間としての成長を視野に置きたいのです。ややむずかしい英文を、辞書を引き文脈を考え、文化的背景を考慮し、執筆者の発想法を探るなどして、日本語として意味の通る文章にする(あるいはその逆の英文を書く)ことが、複眼で物を見、表面の言葉にだまされずに言葉の持つ真の意味を考える力を身につけさせる、と私は考えています。このような英語のセンスを身につけることが、国際人として望ましいのです。それには「平凡」で充分、海外留学は必ずしも必要ないのです。
P230

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