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【和書】悟浄出立/万城目学
2016年05月03日 (火) | 編集 |
悟浄出立
悟浄出立万城目 学

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悟浄出世
悟浄出世中島 敦

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趙雲、虞美人、荊軻、司馬遷といった中国の歴史上著名な人々が
生き生きと描かれている短編集。

実はもともと中島敦の「悟浄出世」が
好きだったので、借りてきて、
悟浄を通して語られる八戒の話「悟浄出立」だけ読んで
図書館に返したのですが、
アマゾンの書評で
虞美人の奮闘が胸に迫る「虞姫寂静」も面白い、
というのを読んで、他の短編も読んでみたら、
それらも負けず劣らず面白かったです。

中島敦の「李陵」も再読したくなります。

中国の歴史に疎くても、イメージとして受けているものは
意外と多いなあ、というのも発見でした。

それに比べると、先日読んだカズオ・イシグロの「忘れられた巨人」は
アーサー王伝説の時代の六世紀ないし七世紀のグレート・ブリテン島
が舞台となっているのですが、
ただでさえ多義的に読める、というこの本が
アーサー王伝説についての知識に乏しい私では
読みとれない部分が多いだろうなあ、と。

万城目さんの中国短編集、もっと読んでみたいです。

以下引用。

天性の楽天家は、その言葉に真心が宿る。
p15

なぜなら勝敗を決めるのは十万の兵の死ではなく、たった一人の指揮官の精神の死だからだ。もうこれ以上、戦いを続けられない、ただそれだけを相手の指揮官に思わせるために、二十万の将兵は死にものぐるいになって戦うわけさ。
p31

悟浄、本当は俺は知っているんだよ。過程こそがいちばん苦しい、ということをね。
さらには天界と違って、この人間界ではそこに最も貴いものが宿ることもある、ということもねーーー
p35

こうして人間にふたたび生を得た途端、俺が怠け者のぐうたらに成り下がってしまったのも、過程を拒絶した者が行き着く当然の帰結だと言えやしないか?
p37

こっちが西天ですよ、と書かれた立て札が、どこかに用意されているとでも思ったか?ただ、自分が行きたい方向に足を出しさえすればいいんだよ!
p39

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