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中野京子と読み解く 名画の謎 陰謀の歴史篇
2014年04月15日 (火) | 編集 |
中野京子と読み解く 名画の謎 陰謀の歴史篇中野京子と読み解く 名画の謎 陰謀の歴史篇
(2013/12/16)
中野 京子

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“絵で知る”歴史はこんなにも面白い!
ギリシャの神々、イエスや聖人に続き、人気シリーズの第3弾のテーマは、“人間”です。
古代のハンニバルから20世紀を生きたユダヤ人画家まで、過去に生きて呼吸していた実在の人間たち。彼らは、「ゼウス顔負けの好色ぶりを発揮するし、悪魔よりなおひどい悪を為すかと思えば、時に聖人もかくやの自己犠牲を厭わない。権力欲にかられ、陰謀をめぐらし、名誉のために命を賭し、恋文を書き、選挙運動でただ酒を飲む……」(「はじめに」より)。
人間とはなんと興味深い生きものなのか――著者の深い眼差しと洞察で、選挙、決闘、手紙、さらには画中画や女性のバッグまで、絵に秘められた意味が解き明かされます。
ターナー『吹雪、アルプスを越えるハンニバルとその軍勢』/ブリューゲル『死の勝利』
/ドラローシュ『ロンドン塔の王子たち』/ラファエロ『レオ十世と二人の枢機卿』/ティツィアーノ『カール五世騎馬像』/ガウアー『エリザベス一世』/フェルメール『恋文』/ゴヤ『異端審問の法廷』/スーラ『グランド・ジャット島の日曜日の午後』/グロス『恋わずらい』など全17篇。
各絵画、関連する年表や家系図、地図を掲載。画家の心境やテーマ、時代背景などに光が当てられ、味気ない歴史に血肉が与えられ、時代の息吹が甦ってきます。一芸術作品として眺めていた作品が全く違った絵に見え、歴史の面白さに引きずり込まれること必至です!

アマゾンの内容紹介より引用

表紙に描かれているのは、
昨年イギリスで駐車場下から遺骨が発掘されて大ニュースに
なっていたリチャード三世の2人の甥がロンドン塔に監禁されている場面です。
(遺骨は偶然発掘されたものかとなんとなく思っていましたが、
「研究チームが古地図をもとに」発掘したのですね。すごい。)

歴史ミステリーとして名高い『時の娘』の話も紹介しつつ、
リチャード三世、ヘンリー七世の肖像画、
「薔薇戦争」(一四五五~一四八五年)の主役ヨーク家、ランカスター家の
家系図も掲載されていて、至れり尽くせり。

ひとつひとつの話が短いにも関わらず濃密な情報量と
生き生きとしたわかりやすい語り口で面白くて
一気に多くのことを学べるように感じます。

第一章以外では、甲冑について学べる 
第三章 甲冑のダンディズム ティツィアーノ『カール五世騎馬像』
や、知らなかったゲーテの生涯が興味深い
第六章 イタリア逃避行のゲーテ ティッシュバイン『カンパーニャのゲーテ』
などが特に印象に残りました。
あ、全然知らなかった
第十三章 笑うコサック レーピン『トルコのスルタンへ手紙を書くザポロージャ・コサック』
も興味深かったです。
「ウクライナ・コサック」という名称があるのですね。

以下ちょっと引用。

先進国で、猿が身近に棲息しているのは日本だけなのだ。
P38


なので、猿と人間との類似性を微塵も感じられない欧米人には
ダーウィンの『種の起源』の発表は憤激ものだったと。
なるほど~。

もっと驚くのは、著名人にも決闘経験者がかなりいたこと。
十八世紀だと、哲学者にして色事師のカサノヴァや作曲家のヘンデル、
十九世紀だと、鉄血宰相ビスマルク(なんと二十五回も決闘している。もはや趣味の域か)、
作家デュマ、詩人バイロン、画家マネ、etc.。
彼らは怪我だけですんだが、ロシア文学の父プーシキン、フランス人数学者ガロア、
アメリカ合衆国憲法起草者ハミルトンなどは命を落とし、
せっかくの才能を途切れさせてしまった。
P224
その時々の政府がいくら禁じても根絶できなかった。
P223


ゲルマン社会における合法的裁判の一形式だったという決闘。
そんなに上流社会の男性に好まれていたんですねー。

西洋絵画好きにも世界史好きにもお勧めの一冊です!(^O^)/
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コメント
この記事へのコメント
面白そうな本ですね。よく美術館行くから、読んでみたいかも。マネも決闘していたなんて初耳です。知ってるのは数学者のガロアだけです。彼は同時代の人に彼の数学を理解されなくてかわいそうだったのを覚えています。
2014/04/16(水) 04:06:48 | URL | オレンジ #-[ 編集]
オレンジさんへ
オレンジさん、コメントありがとうございます♪
マネが決闘していたなんてびっくりですよね。ガロアは満20歳没!ざっとウィキペディアを読んだみたのですが、ひどい、というか辛い生涯・・・。後世に残る業績を残したのが奇跡なほどですね。。
2014/04/16(水) 21:35:24 | URL | tabby #-[ 編集]
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